2013年9月20日金曜日

マンホール・デザインの不思議

小銭でも落ちていないかと思って、下を見ながら歩いていた時のことです。残念ながら小銭は1円たりとも落ちていませんでしたが、不思議なものを発見してしまいました。

それは、市川市らしからぬデザインのマンホールの蓋(ふた)です(後述しますが、私が見つけたものはマンホールの蓋ではありませんでした)。このマンホールの蓋(以下、マンホールと表記)には、設置されている市区町村の特徴を表したデザインが施されていることも多く、珍しいデザインのマンホールの写真を収集しているマニアも存在すると聞いたことがあります。

たとえば、市川の特徴を表したデザインのマンホールとしては、こんものがあります。


これは一目瞭然、市川市の木である「黒松」のデザインです。市川にはこの他「黒松とバラ」を表現したマンホールもあります。バラは市川市の花なのでこれも納得。

ところが、この間見かけた……というより、ふと気づいてしまったのがこの蓋です。


ちょっと小ぶり(直径20センチメートルくらい)のこの蓋、「汚水桝(ます)蓋」と言われているようです。そして、そのデザインにはやはり黒松が見られますが、加えて魚も描かれています。

魚……、市川と関係ある魚って何だろう……。残念ながら思いつきません。そこで、ネットで検索してみると、これは「鯉」であるとか、たい焼きだとか、いろいろ書かれていますが、どれもきちんと調べて書いたものではないようです。

たいしたことではないけれど、わからないと気持ち悪いってことありますよね。

そこで、市川市役所に聞いてみたところ、水と緑の部、河川・下水道整備課の方が丁寧に答えてくれました。

市役所に残っている資料によると、この蓋のデザインは「江戸川と松の木と魚」を表しており、魚は鯉だということです。魚の上に短い横棒がたくさん描かれていますが、それが江戸川を表現しているんですね。そしてなぜ、江戸川と鯉なのかというと、市川市の汚水は浄化後、江戸川に放流されていますが、それでも魚が住める水質をきちんと維持しているということを表現し、市民のイメージアップにつなげたかったようです。鯉は淡水魚としてすぐに思い浮かぶので、それで選ばれたのでしょう。

わかってしまえばなんてことありませんが、おかげでスッキリしました。
市役所のご担当の方、ありがとうございました。

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